C++言語そのものに _interrupt
というキーワードや機能はありません。_interrupt
は、古いDOSプログラミング環境において、割り込みベクターに関連する関数や関連機能を宣言するために使用されていました。
古いMS-DOSやWindowsのプログラムでは、割り込みハンドラを直接操作する必要がある場合がありました。その際に _interrupt
キーワードが使用され、特定の割り込みベクターに関連する関数を定義しました。
現代のC++プログラミングでは、一般的にはオペレーティングシステムやライブラリが提供する機能を使用して、割り込みを扱います。例えば、Windows環境ではWindows APIを使用し、Linux環境ではシグナルハンドリングを使用します。
そのため、標準のC++言語には _interrupt
という機能は含まれておらず、使用するには特定の環境やライブラリに依存します。
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inp()
は、特定のハードウェアやアーキテクチャに固有の入出力命令を実行するアセンブリ言語の命令です。C++の標準ライブラリには inp()
という関数は含まれていません。
inp()
は、x86アーキテクチャの古いバージョンで使用されており、特定のI/Oポートからバイトを読み取るために使用されました。しかし、現代のC++プログラミングでは、ポートアクセスなどの低レベルな操作はほとんど必要ありません。
一般的なC++プログラミングでは、高レベルな抽象化が使用され、ハードウェアに直接アクセスする必要はほとんどありません。代わりに、ハードウェア抽象化ライブラリやAPIを介してハードウェアと通信します。例えば、Windows環境ではWinAPIやDirectX、Linux環境ではioctlなどが利用されます。
そのため、通常のC++プログラミングでは inp()
のような低レベルな命令や関数を直接使用する必要はありません。
代替関数は以下の通り
// ポートから1バイトのデータを読み取る
unsigned char inportb(unsigned short port) {
return _inp(port);
}
// ポートに1バイトのデータを書き込む
void outportb(unsigned short port, unsigned char data) {
_outp(port, data);
}
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stdprn
は、C++標準ライブラリには含まれていません。この識別子は、MS-DOSおよびWindowsの古い環境で標準出力先として使用されていました。
古いDOSやWindowsの環境では、stdprn
はプリンタへの出力先を指定するために使用されました。しかし、現代のC++プログラミングでは、一般的には標準出力ストリーム (std::cout
) やファイルストリーム (std::ofstream
) を使用して出力を行います。
したがって、標準ライブラリには stdprn
という識別子は含まれていないため、通常のC++プログラムで使用することはありません。
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cleardevice()
関数は、BGI(Borland Graphics Interface)と呼ばれるグラフィックスライブラリに含まれており、古いバージョンのBorland C++やTurbo C++などで使用されていました。この関数は、描画されたグラフィックスを消去し、画面をクリアするために使用されました。
しかし、標準のC++言語やその標準ライブラリには cleardevice()
という関数は含まれていません。そのため、古いBGIライブラリを使用しない限り、通常のC++プログラムで cleardevice()
を使用することはできません。
代わりに、一般的なグラフィックスライブラリやフレームワークでは、画面をクリアするための他の方法が提供されています。例えば、OpenGLやDirectXを使用する場合は、バッファをクリアするための関数(glClear()
や Clear()
)を使用することが一般的です。
また、ウィンドウや画面を操作するためのライブラリやフレームワーク(SFML、Qt、SDLなど)では、ウィンドウや画面をクリアするための専用のメソッドや関数が提供されています。
したがって、使用しているグラフィックスライブラリやフレームワークに応じて、画面をクリアするための適切な方法を探す必要があります。
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C++において、%-76s
は、フォーマット指定子の一部です。これは、文字列を表示する際のフォーマットを指定します。
具体的には、次のような意味を持ちます:
%
:フォーマット指定の開始を示します。-
:左寄せフォーマットを指定します。つまり、文字列を左端に揃えます。76
:フィールド幅を指定します。ここでは76文字のスペースを確保します。s
:文字列を表示します。
したがって、%-76s
は、76文字の幅を持つフィールドに文字列を左寄せで表示することを意味します。必要に応じて、フィールド幅や文字列を調整して表示します。
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C++において "far" は、かつてMS-DOS時代に使用されていたメモリモデルを指定するためのキーワードでした。これは、メモリアクセスが16ビットセグメントを超える場合に使用されました。
しかし、現代のC++では "far" キーワードは非推奨であり、一般的なC++プログラミングではほとんど使用されません。現代のプラットフォームでは、アドレス空間が大きくなり、メモリモデルの制約が緩和されたため、"far" キーワードの必要性はほとんどなくなりました。
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setviewport()
は、古いBorland C++コンパイラやTurbo C++などのDOSプログラミング環境で使われていた関数です。これは、ビデオグラフィックスモードでの描画領域を指定するために使用されました。
setviewport()
関数は、描画領域の左上隅の座標と右下隅の座標を指定し、その領域内での描画が行われるようにビデオグラフィックスモードを設定します。
しかし、setviewport()
は現代の標準的なC++環境(Visual Studio、GCC、Clangなど)では標準の機能として提供されていません。これは、グラフィックス処理を行う場合、通常はグラフィックスライブラリやフレームワーク(例えばOpenGL、DirectX、SFMLなど)を使用することが推奨されるためです。
したがって、現代のC++開発では、setviewport()
関数を直接使用することは稀であり、代わりにより現代的なグラフィックスAPIを利用することが一般的です。
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clearviewport
は、Turbo C++ コンパイラ用のグラフィックスライブラリである BGI (Borland Graphics Interface) で使用される関数です。BGI は、MS-DOS 上で動作するグラフィックスアプリケーションを開発するためのライブラリであり、グラフィックス処理を行うためのさまざまな機能を提供します。
clearviewport
関数は、ビューポート内の描画をクリアするために使用されます。ビューポートとは、グラフィックス画面上の描画領域を指定するものであり、clearviewport
を使用することで、その領域内のすべての描画をクリアすることができます。
ただし、BGI は古い技術であり、現代のC++開発では一般的には使用されていません。代わりに、より現代的なグラフィックスライブラリやフレームワーク(例えば OpenGL、DirectX、SFML、Qt など)が使用されます。これらのライブラリには、ビューポートをクリアするための機能が提供されています。